こんにちは、みゃぁさんです。
今回はメーカーの研究員として「乳脂肪」についての意見を記事にしていきます。
乳脂肪の信者が多すぎる。
信者!?乳脂肪って宗教だったのかにゃ!?
教祖様はいないけど、本当に宗教染みているんだよね…
その昔、「生乳」を謳い文句とした商品を展示会に出展した際の話です。
生乳は、乳脂肪が3~4%含まれている殺菌していない牛乳です。
生乳をセールスポイントにした商品なので、生乳のフレッシュ感を全面的に紹介しようと思っていました。
「生乳配合」って新鮮さと自然さをアピールできそうだにゃ!
「生乳配合でスッキリとした自然な乳風味です!」ってお客さんには説明したんだ。
「生乳」についてかなり丁寧に説明してから生乳を配合していると説明しても、お客さんのリアクションの9割が同じでした。
「乳脂肪は入っていますか?」
あの~…説明聞いていましたか?って感じです。
もちろん、乳脂肪が3%しか入っていない生乳を推した商品なのだから…
「乳脂肪は入っていますけど…0.1~0.2%程度ですかね」
なんて返すと
「あ、じゃあいいです~」
こんな感じで去っていきます。
乳脂肪=美味しいという思い込み?の強いお客さんがたくさんいるんだな
って感じました。しかも説明している相手は大手の菓子メーカーさんや有名パティスリー等、専門性の高い方々です。
ボクの中ではこのような方々を「乳脂肪信者」と呼んでいます。
普段の業務でユーザーさんに提案するときも、「乳脂肪配合」というワードにだけは食いつきも違うように感じます。
※特に洋菓子メーカーさんは顕著です。
「乳脂肪配合」って書けたらなんでもいいらしい。
そんなに乳脂肪が欲しいならバターでも配合しにゃいの?
「乳脂肪」っていうワードだけが欲しいってことだと思うよ。
例えば商品をリニューアルして美味しくしたい
というユーザーさんがいたとします。
「今お使いの素材の乳脂肪率を上げましょうか?」
こんな提案をすると返ってくるレスポンスは2つあります。
「コストが上がるからダメ」
「味が変わるからダメ」
もし乳脂肪に美味しさを感じていて、乳脂肪の配合率を高めれば美味しくなると信じているなら…
自社の商品を美味しくしたいと思っているはずなのでコストが合わなくても検討くらいはすると思います。それでも嫌がります。
少なくともボクだったらもっと乳脂肪入れれないか検討します。
コストを懸念するということは、乳脂肪を多くすれば美味しくなるとは思っていないということ。
味を懸念するということは、乳脂肪の味が美味しいとは思っていないということ。
それでも「乳脂肪」を求めるということは、自社の商品に「乳脂肪が入っています」と書きたいだけではないでしょうか。
「乳脂肪」を客寄せパンダのようにしか捉えていないのではないか…というのが今の日本の食品メメーカーの特徴かなと感じています。
結局、バターや生クリームに含まれる「乳脂肪」の価値は字面だけだということです。
まとめ
最後まで読んで頂いてありがとうございました。是非参考になさってください。
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