こんにちは。
今日は、理系らしく計算を取り入れた内容です!
タンパク質って、肉や魚からしか摂れないの?
いいえ、そんなことはありません。しかし、肉や魚は、タンパク質の栄養的価値が高いのは確かなのです。その意味を、具体的にアミノ酸価という値を計算することによって、確認をしたいと思います。
ゆずにゃん、難しいのは苦手だなにゃ~
でも、大好きなお肉と魚が優秀な栄養源であることを知るには、
これを知るしかないにゃ!頑張るにゃ!!
必須アミノ酸とは
体内でつくることのできないアミノ酸のことを、必須アミノ酸といいます。
食品から摂取するしか方法はありません。
そんな必須アミノ酸は、9種類あります。
- フェニルアラニン
- ロイシン
- バリン
- イソロイシン
- スレオニン
- ヒスチジン
- トリプトファン
- リジン
- メチオニン
高校の家庭科や栄養系の専門学校、大学、化学系の学校では暗記が必須となります。
語呂合わせとしては、”ふろばいすひとりじめ”と頭文字をとると覚えやすいと思いますので、チャレンジしてみてください!
第一制限アミノ酸とは
食品の中で、最も不足している必須アミノ酸を第一制限アミノ酸といいます。
詳しくは下記をご覧ください。
例えば、ご飯の第一制限アミノ酸はリジン、トマトはロイシン、といったように主に植物性の食品はこのように制限アミノ酸があります。良質なタンパク源と言われる肉類や魚類などは不足している必須アミノ酸はないので、第一制限アミノ酸はありません。
アミノ酸評点パターン
人間にとって理想的なアミノ酸組成をアミノ酸評点パターンといいます。
食品に含まれる必須アミノ酸が必要な分を満たしている場合をアミノ酸評点パターン100とします。
それぞれのアミノ酸の組成を比較することで、タンパク質の価値を計算することができます。これを、アミノ酸価といいます。次の項目で、アミノ酸価の計算方法を紹介します。
アミノ酸価の計算式
精白米の場合のアミノ酸評点パターンと精白米のアミノ酸、一番右側がアミノ酸価です。
精白米に含まれる必須アミノ酸のうち、アミノ酸評点パターンを満たしていないのはリジンです。リジンが理想的なアミノ酸量のうち、どれくらいを精白米が満たしているのかを計算したものがアミノ酸価となり、赤く示した数字の61ということになります。
これらを図でも表してみました。
必須アミノ酸が1つでも不足すると、体内でのタンパク質の合成が行われません。上記のように、桶に例えると、必須アミノ酸が全て100以上あることで100のタンパク質が合成されるのですが、精白米の場合はリジンが61しかないため、リジンの高さ以上にタンパク質を合成することができません。つまり、精白米をタンパク質としての価値だけで見ると、61の価値しかない、ということになります。
まとめ
ご飯だけを食べても、タンパク質として体内で合成できないのですね。だから、ご飯には魚や肉、大豆などのおかずが必要で、一緒に食べることでタンパク質としての価値を高めることができる、というわけですね。これを、タンパク質の補足効果といいます。主食を食べる時は、ぜひタンパク質を多く含む食品をおかずにして食べたいですね。
日本で昔から食べられている食生活は、タンパク質の面から見ても、とてもバランスの良い、優れた食べ方だったんだにゃ!
計算はちょっと(かなり)難しかったけれど、どのくらい足りないか、を求めているんだということが分かれば大丈夫だにゃ!
次のテーマも楽しみだにゃ♪
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