立春を迎え、梅の開花宣言もちらほら聞こえる季節になりました。
みなさん、健康にお過ごしでしょうか。
この度、国立がん研究センターが新しい研究を発表したと話題になりました。
今回は、その内容を簡潔に解説したいと思います。
納豆は好きですか?
独特の香り、特有の粘り・・・
なかなか癖のある”納豆”ですが、みなさんは好きですか?
ちなみに、私の経験上、やはり関西地方ではスーパーなどで販売されている”納豆”の種類は
それ以外の地域に比べてやや少ないように感じます。
最近は、大型スーパーも増えていますし、数年前にもテレビの番組をきっかけに
納豆ブームが来たこともあり、そこまで差はないかもしれません。
ただ、毎朝納豆を食べる、といった習慣を持つ家庭は未だに少ないように思います。
関西はパンの消費量も多い地域でもあるので、そういった習慣に根付くには
至っていない今日この頃です。
国立がん研究センターとは?
名前にもあるとおり、日本の国立研究開発法人として
最先端のがん治療・研究・情報提供を行っている機関です。
病院や研究所、開発センターといった施設があります。
これまでにも様々な研究結果や情報を発信しています。
今回発表された内容とは
今回、話題となっている内容は以下のとおりです。
2020年1月30日
多目的コホート研究
大豆食品、発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクの関連
多目的コホート研究とは、日本各地に住んでいる約10万人を対象に
10年以上の長期にわたって生活習慣などの情報を集め、
疾病の発症に関する追跡を行った調査です。
内容の詳細は
①発酵性大豆食品の総摂取量が多いほど総死亡リスクが低い
②納豆の摂取量が多いほど循環器疾病死亡リスクが低い
と大きく2つの結果が発表されています。
つまり、発酵性大豆食品の中でも”納豆”の摂取量が多いことで
死亡リスクを減らすことができるということです。
たくさん食べたら健康に!?
よし!じゃあ今日から毎朝納豆を食べて、長生きしよう!
ちょっと待ってください!
先ほどの発表の中では、納豆の摂取量に関する具体的な数値は示されていませんでした。
つまり、毎日食べたから健康、1日に2パック食べたから長生きする
とは確実には言えません。
また、ワーファリンという血液を凝固させにくくする薬を服用している方は
納豆を摂取することができませんのでご注意ください。
食事の1つの選択肢として、朝ご飯のおかずに、
ランチのパスタのトッピングにと適切に摂り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。
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