こんにちは、みゃぁさんです。
2020年2月4日にTwitter、Yahooニュースでトレンドに入った
“塩化ナトリウムの入ってない塩”
について、食品の研究員をしておりますボクの目線からではございますが
ツッコミ記事を書かせて頂きますのでお時間の許す限りお付き合いください。
塩化ナトリウムの入っていない塩…!?
なにわけのわからにゃいこと言っているにゃ!?
まぁ確かに訳わかんないねw
ボクは理系でありメーカーの研究員なのでそういう目線でツッコミたくなって思わず記事にしちゃったよ!
このネタの経緯について
サンケイリビング新聞社が運営するサイト『あんふぁんWeb』 に掲載された手作り目薬に関するブログ記事が事の発端のようです。
※現在、その記事は削除されています。
当該記事の中に記載されていた“塩化ナトリウムの入ってない塩”という表現がTwitterで話題となり、Yahooニュースでも取り上げられたことでトレンド入りしたという流れのようです。
問題の表現に関する疑問は皆さんの感じる通りですが、Yahooニュースの解説によると約1%の食塩水を作ろうとした点から生理食塩水の調製方法を記載しようとした意図があつのではないかと考察してあります。
ボクもこのネタに対してツッコミを入れていきますよー!
目に入れるものなら煮沸消毒なんて生温い方法で殺菌するな
ん?みゃぁさん、なに言ってるの?
目薬を調整しようとしたということで…
目は再生しない臓器の1つとされており、傷や薬傷を負った場合、基本的にその損傷は一生の傷になります。
したがって、ボクのような研究員が集いし研究室でも保護メガネやゴーグルの着用は義務化されています。
そんな大事な大事な眼球に添加する目薬ですよ!?
ボクだったらUV滅菌からのUHT殺菌するね!
…………ん?
大変申し上げにくいのですが、目に入れるものを自分で調整するなら煮沸消毒は甘いです。
容器はUV滅菌して確実に雑菌ゼロで仕上げた上、オートクレーブ滅菌も施します。
UV滅菌というのは、紫外線を当てることで細菌を死滅させる方法です。
食品を包装する容器メーカーでは製造ラインでUV滅菌は施されています。
ペットボトル等はこの方法で滅菌されたものが飲料メーカーに納品されているはずです。
今回の目薬を入れる容器にもボクならUV滅菌をして目薬を充填します。
UHT殺菌は、ULTRA HIGH TEMPERATURE(超高温殺菌)のことを指します。
殺菌温度は140℃以上で数秒間かけて殺菌するので調製した目薬溶液を無菌状態に仕上げることができます。
以上の点からボクならUHT殺菌にて殺菌します。
UHT殺菌って牛乳とかに使うやつでしょ?
そんなの家庭用では無理だにゃー!!
原料となる塩化ナトリウム(笑)はナクルNがオススメ
原料となる塩はナイカイ塩業のナクルがオススメだよ!
さて原料の塩ですが、家庭で使用できるものが好ましいかと思いますので基本的には食品用途、食品グレードのものがオススメです。
個人的には、ナイカイ塩業株式会社さんのナクルシリーズがオススメです。
ザックリ塩化ナトリウム純度が99.5%程度で精製もしっかりしていますので不純物による副作用等も気にしなくてもよいでしょう。
ちなみにナクルという商品名は食塩の化学式NaClを「ナクル」と読んだところに由来しています。
残念ながら該当記事の“塩化ナトリウムの入ってない塩”は食品原料としては思い当たりませんが、比較的塩化ナトリウム純度の少ない塩という意味では伯方の塩が当てはまるかと思います。
ただし海水を原料としているため、不純物による目の炎症の恐れがありますので個人的にはオススメしません。
まぁ…塩を「エン」と読むとすればテキトーに弱酸塩でも入れて殺菌したらとりあえず大丈夫なんじゃないですか?
目薬の効能があるかは知らないけど…
ぐぬぬ……
まとめ
こんな記事、ぜったい参考にしちゃダメですよ(笑)
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