セブンイレブンの糖質表示の意味

FOOD

こんにちは。
真冬のような寒さが来たと思ったら、次は春の暖かさ。
いくら人間が恒温動物(外気温の変化に依存せず一定の体温を保つ動物)だといっても体調管理が難しいと思う今日この頃です。

最近のCMで気になったセブンイレブンが”糖質表示を始めました”ということに
少し疑問を持ちましたので、栄養士の視点から意見を述べさせてもらいたいと思います。

食塩相当量、糖質、食物繊維の表示を開始

そもそも日本の一般加工食品に表示が義務付けられている栄養成分表示の項目は
「熱量」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「食塩相当量」の5つです。
ただし、事業者の規模によっては免除されるケースもあります。

「熱量」はいわゆるカロリーのことです。
一番目にするのは”kcal”ですね。
1calとは約4.2J(ジュール)という単位で表され、水1gを1度上げる熱量です。
国際的にはJ(ジュール)が一般的であるようです。

糖質と食物繊維はこの「炭水化物」に含まれます。
炭水化物だけの表示では”健康的”なイメージの強い食物繊維の量が強調されないため
セブンイレブンでは糖質と食物繊維の表示を分けたと考えされます。

また、食塩相当量は、食品によっては
ナトリウム”として表示されています。表示の単位もgではないのでわかりにくい方も多いのではないでしょうか。別の記事で詳しく解説したいと思います。

糖質の量がわかると消費者は何がお得?

宣伝するということは、消費者にメリットがありそれを伝えたいということですね。
では、一体糖質の量がわかると私たちは何がお得なのでしょうか。

まず、みなさんは1日に必要な糖質の量をご存じでしょうか。
デスクワークの多い女性であれば、およそ270gが適切であるとされています。
ご飯軽く1杯で約55g、ラーメン1杯で約66gです。

特に糖質制限が必要な方(糖尿病などの持病をお持ちの方)は日々の食事に気を遣っていると思いますが、一般の人はそれほど気にした食事をしてはいないと思います。

糖質量を表示することで糖質量を管理しなければいけない方だけではなく
昨今の糖質制限ダイエットのブームに便乗したい狙いがあると思います。
お昼ご飯を選ぶ際に、パンとおにぎりどちらにしようか悩んだとき
糖質の少ない方を選ぶことができるのでお得といえると思います。

ただし、自分に必要な糖質量を知らずにただ闇雲に”糖質”の少ないご飯にしたから
ダイエットになったと考えるのは少し違うのではないかと思います。

今回のセブンイレブンの表示改革をきっかけに
1日に必要な糖質量を考えるとともに、糖質は敵と思わずに
なぜこんな表示になったのか?を考えてほしいと思います。

今後もみなさんの健康的な食生活の参考になる記事を順次載せたいと思います。
ぜひご覧ください。

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