こんにちは。
世間ではマスクや消毒液がなくなり、
ついにはティッシュやトイレットペーパーも店頭から消えていますね。
近所のスーパーでは、日持ちするレトルト食品も品薄で、
前回のあふれる情報を正しく判断する力を身につけることの大切さをしみじみを感じている
今日この頃です。
さて、皆さんは栄養のことについて
勉強をしたことはありますか?
小学校や中学校では、調理実習の記憶はあるけれども栄養については
そんなに覚えていないなぁという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな皆さんに向けて、簡単に栄養と栄養素の違い、
そして栄養バランスを整えるために必要な五大栄養素の大枠を解説したいと思います。
栄養と栄養素の違いって?
栄養とは、健康や生命の維持に必要な成分、またはそれらの成分を体に取り入れることです。
栄養素とは、その成分を要素としてみたものを指します。
つまり、栄養は栄養素を体に取り入れてエネルギーや組織へと使っていく一連の流れを指します。
そして、その一連の流れに必要な要素を栄養素と言います。
よく、”栄養がある””栄養たっぷり”という表現をすることがありますが、
定義としては”栄養素”と使うのが正しい表現です。
ただ、言葉は時代によって変化しつつあるものですので、
栄養と栄養素の本来の意味の違いは現代はそこまで厳密ではなくなっているのが
実情かもしれませんね。
水分の働き
ここで、栄養素ではありませんが私たちが生きていくのに必要な水分の働きについて述べたいと思います。
水分は、人間のおよそ60%を占めています。
生まれたばかりの新生児は75%、子どもは70%、成人男性は60%、成人女性は50%前後と言われています。ちなみに、男性と女性で差があるのは、筋肉量と脂肪量の差です。筋肉は脂肪組織に比べて水分量が多いため、このような違いがあります。
飲み水さえあれば、人間はおよそ50日間生きることができると言われています。
逆に、水なしでは1週間も生きられないとされています。
つまり、生命を維持するために人間には水が必要不可欠であると言えます。
水は栄養素や老廃物を運ぶ働きや体温を調節する働きがあります。
水は最も温まりにくく、最も冷めにくいと言われています。
人間は恒温動物、外界の気温に体温が左右されずに一定の体温を保つ動物であるので
水を多く体内に保つことが重要になります。
水分を20%以上失うと命の危険があるとされていることも
これらのことから納得できます。
また、寝ている間にも水分はどんどん蒸発しています。
一晩でコップ1杯、約200mLの水分が失われていると言われています。
ぜひ、起床後は水分補給をお忘れなく・・・
五大栄養素とその主な働き
では、簡単に五大栄養素について解説したいと思います。
小学校では三大栄養素として
黄色の食べ物=力の源になる=炭水化物、脂質
赤の食べ物=体をつくるもとになる=タンパク質、無機質
緑の食べ物=体の調子を整える=ビタミン
という形で習ったのではないでしょうか。
これは三大栄養素としての考え方です。
今回はもう少し詳しく、栄養素を5つに分けて解説をします。
1つ目は炭水化物です。
1g当たりに発生する熱量、エネルギーは4㎉です。
主に米や小麦、イモ類、砂糖類に多く含まれていて、私たちの体内ではすぐに体を動かすためのエネルギーに変換されます。この時、ビタミンB1が必要になりますが、また別のブログで解説をしたいと思います。
2つ目は脂質です。
1g当たりに発生する熱量、エネルギーは9㎉です。
先ほどの炭水化物と比べると、大きなエネルギーを持っていることが分かります。
主に食用油脂や肉類に多く含まれています。
脂質を摂りすぎると太る、と言われていた時期もありましたが、
現在は脂質にも様々な生理活性や効果があることが分かっていて
ダイエットの敵、とは一概には言えません。
3つ目はタンパク質です。
1g当たりに発生する熱量は炭水化物と同じく4㎉です。
魚介類や肉類、大豆、卵類に多く含まれています。
体の組織、血液や皮膚を構成する働きを持ちますが、炭水化物が不足したときには
エネルギーになる働きも持っています。
4つ目は無機質です。ミネラルとも呼ばれます。
鉄やカルシウム、ナトリウムやカリウム、マグネシウムといった種類があります。
多く含まれる代表的な食品は牛乳や海藻類です。
骨や歯をつくるもとになったり、浸透圧を保つなどの働きがあります。
5つ目はビタミンです。
A、B群、C、D、E、Kといった種類があります。
主に野菜や果物に多く含まれています。
炭水化物をエネルギーに変換する時に必要であるなど体の機能を調節する働きがあります。
まとめ
いかがでしょうか。
栄養素は1つだけでは限られた働きしかありませんが、
これらをバランスよく摂取することで健康を維持することができます。
今後、それぞれの栄養素の詳しい構造や
何をどれくらい食事で摂ればよいのか、健康や美容を維持するために
必要な知識をお届けしたいと思います。
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