飽食の時代の病~あなたの生活習慣はどうですか?~

FOOD

今、皆さんの家に”食べ物”はどのくらいありますか?
コンビニに並ぶ食品は一体何種類あるのでしょう?
お昼は何を食べましたか?
家の近くに飲食店はありますか?

身の回りに食があふれる”飽食の時代
私たちはこの時代でどんな課題を抱えているのでしょう。
食について改めて考えてみてください。

生活習慣病とは?

生活習慣病の定義は、厚生労働省より
1996年頃から使われるようになった用語です。以前は”成人病”と言われた、脳卒中、がん、心臓病を、生活習慣という要素に着目して捉え直した用語と位置づけられます

生活習慣とは、食生活だけではなく運動や喫煙・飲酒なども含みます。
また、子どもの肥満や高血圧などが増えたことで
昔は大人がかかる病気とされていたものが年齢を問わずに見られるようになったため
このように用語の位置づけが変わったようです。

また、日本人の死亡原因はがん、心臓病、脳卒中、肺炎といったものが多くを占め、
先天性の病気を除く多数の人がこれらの疾病に罹っています。

最近は、新型肺炎も流行していますし、少子高齢化も進む社会で
私たちは身の周りにあふれる食品をどのように取捨選択するのか、が大切になってきています。

糖尿病予備軍の多さ

ヒトの血中糖濃度は80~100mg/dLです。
糖をエネルギーとして使うために、インスリンという膵臓から出るホルモンにより
分解されます。このインスリンの作用が弱まり、血中に糖が多く残ってしまう状態を
糖尿病”といいます。

では、この”糖尿病”が疑われる人の数をデータで見てみましょう。

・糖尿病が強く疑われる人
・糖尿病の可能性を否定できない人

を合わせると、なんと2200万人以上!
飽食の時代の弊害とも言えるのではないでしょうか。

生活習慣病の原因

では、糖尿病をはじめとする生活習慣病の大きな原因は何でしょうか。
1つ目は、エネルギーの過剰摂取が挙げられます。特に、前回のブログや動画でもお伝えしたとおり、日本人の食生活の変化により脂質を多く摂取するようになったことが原因であると考えられます。脂質の1g当たりに発生する熱量は9㎉。炭水化物のおよそ2倍です。

2つ目はナトリウムの過剰摂取です。
加工食品はもちろん、外食や中食では私たちが気付かないぐらいの
ナトリウム、塩分が含まれています。もちろん、塩は健康な体を維持するために不可欠です。
ただ、現代の食生活では見えないところで多くのナトリウムを摂取してしまうため、
過剰摂取になりがちな人が多いと考えられます。

ナトリウムの過剰摂取は、高血圧の原因になることがあります。
そのため、心臓や血管に負担がかかり、心疾患や動脈硬化などの重大な疾患を引き起こすことがあります。もともと日本型の食事では漬物など塩分の高い食品が多いこともあり、1日の摂取量をさらに気を付けることが望ましいです。女性は1日7gまでとされています。ぜひ、食品を購入する際には注意して見てもらえたらと思います。

骨粗鬆症

もう一つ、この時代だからこそ気を付けたい病気があります。
骨粗鬆症”というものです。

私たちの骨は、日々骨芽細胞によって骨が作られ、破骨細胞によって骨が壊されるというサイクルを繰り返すことで骨密度を保っています。人体のカルシウムの1%は血液中に存在し、残りは骨に使われています。このバランスが崩れることにより、骨芽細胞の働きが追い付かなくなることを”骨粗鬆症”といい、骨がスカスカになってしまいます。

骨の強度が落ちるため、骨折が起きやすくなります。
これはカルシウム不足はもちろん、骨を作るときに必要なビタミンDの不足、
運動不足が原因です。

骨密度は30歳まで増やすことができるとされているので、ぜひ20歳代のうちにストックをしておくことをおすすめします。ストックがあることで、加齢による骨密度の減少を緩やかにすることができます。

ダイエットを続けていると、どうしてもバランスの良い食事が成り立ちにくくなります。
日常の食事においても、日本人はカルシウムと鉄分の不足が課題となっていますので、
医師などの助言がないまま無理なダイエットを続けることは骨粗鬆症のリスクも上がってしまうと考えられます。単品ダイエットではなく、食事と運動とバランスのよい生活が必要であることがわかります。

まとめ

  • 飽食の日本では、生活習慣病の増加が懸念されている。
  • 特に平成24年の調査では、糖尿病の予備軍は2200万人をこえている。
  • 加工食品や外食産業の発展が1つの原因とされる。
  • 無理なダイエットを続けると、カルシウム不足による骨粗鬆症のリスクも上がる。
  • 30歳までに骨密度を増加されておくことで将来の骨折の予防にもつながる

いかがでしたでしょうか。
動画でも解説していますので、そちらもご覧ください。
健康で素敵な毎日を生きるための参考に少しでもしてもらえれば幸いです。

今後も生活に役立つ知識や情報の発信をしていきますので、
よろしくお願いします。

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