皆さん、野菜は好きですか?
子どもの頃、苦手だったという人や大人になった今でも・・・
という人など好みは様々です。
今回は、よく言われる”色の濃い野菜を食べよう”
の”色の濃い”とはどういうことであるのか、
日本食品標準成分表を参照しながら解説をしたいと思います。
緑黄色野菜の定義
五訂日本食品標準成分表によると緑黄色野菜は
”可食部100g当たりカロテン含量が600μg以上のもの”
”従来「緑黄色野菜」としてきたもの”
を定義としています。
1つ目の”可食部”とは、通常食べることのない皮や種を取り除いた部分を指します。
また、”カロテン”とは体内でビタミンAに変わる栄養素のことです。
2つ目の”従来「緑黄色野菜」としてきたもの”は次の表をご覧ください。
色が濃いとは?
先ほどの定義に含まれる野菜は、多くが”鮮やか”な色をしています。
”色が濃い”が表現しているのは、この”鮮やか”な色を指していると考えられます。
皆さんに”色の濃い”野菜をイメージしてもらうと、
そのほとんどの野菜が緑黄色野菜でしょう。
ここから、”色の濃い野菜を積極的に食べよう”という
言葉につながったと考えられます。
たくさん食べるほど体に良い?
では、色の濃い野菜をどんどん食べられるだけ食べたら健康になれるのでしょうか。
別の記事でも述べていますが、カロテンとは体内でビタミンAに変換される
”脂溶性ビタミン”です。
脂溶性ビタミンとは、食べた分の栄養素が体に蓄積され、上限を超えると
体に害を及ぼす可能性があることが分かっています。
しかし、私たちが日常の中でいくら頑張って野菜を食べたとしても、
カロテン量に換算すればほとんどが体に影響が出ない量です。
厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2015)では、
成人女性のビタミンA推奨量は650μgとなっています。
1日に100g、加熱した状態でおおよそ片手に乗るくらいを目安に
適切で楽しい食事を目指しましょう!
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