こんにちは。
糖質制限ダイエットはまだブームなのでしょうか。
ロカボ食品も販売されていて、ついこれなら痩せるかな・・・
と思ってしまいますよね。
今回からは炭水化物シリーズとして、炭水化物の種類と働きを
詳しく解説したいと思います。
普段食べている食事がどのように私たちの体をつくっているのかを
考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。
炭水化物ってなに?
炭水化物とは、単糖を構成成分とする有機化合物の総称です。
単糖はこの後詳しく説明しますが、炭水化物を分解した得られる最小単位です。
有機化合物とは、C(炭素)を中心としてH(水素)やO(酸素)、N(窒素)などから構成される化合物です。
ちなみに基本的にはCmH2nOnという分子式で表されます。
例えば、ブドウ糖はC6H12O6です。
私たち日本人は食事から摂取する総エネルギーの約50~60%をこの炭水化物から摂っています。ご飯やパン、パスタやうどんといった主食はこの炭水化物を多く含んでいます。世界の食事情を見ても、イモ類を中心とした食事をする国や地域も多く、イモ類も炭水化物をたくさん含んでいます。欧米ではパンやパスタ、アフリカなどではタロイモやキャッサバなどそれぞれの気候に合わせた食物が食べられています。
また、炭水化物には多く分けて2種類があります。
人間が消化吸収してエネルギーとして変換できるものと
消化吸収されにくくエネルギーとして変換されにくいものです。
消化吸収されるためには食物を分解する酵素が必要ですが、
人間が持つ酵素では分解することができない炭水化物があります。
それを食物繊維と呼び、エネルギーとして使うことができなくても様々な効能が知られており、
健康食品や機能性食品、特定保健用食品として利用されています。
糖質と食物繊維
先ほど少し触れましたが、人間の持つ消化酵素によって消化吸収され、エネルギーとして使われる炭水化物を糖質といいます。1g当たりに発生するエネルギー量は4㎉です。糖質制限ダイエットで制限するのはこちらの糖質を指します。
そして、人間が持つ消化酵素では分解することができず消化吸収されにくい炭水化物のことを食物繊維といいます。食物繊維にもいくつか種類があり水に溶けやすいものや溶けにくいもの、腸内の有用細菌のエサとなるものなど様々な機能を持ちます。エネルギーとして使われにくいので、食事で積極的に摂ってほしい成分です。便通を整える機能を持つ食物繊維もあり、ダイエットの強い味方、とも言えますね。
単糖類①ブドウ糖(グルコース)
では、糖質を分解するとどのような成分になるのでしょうか。
今回のブログでは、単糖類という糖質を構成する最小単位を3つ紹介したいと思います。
1つ目はブドウ糖です。
グルコースとも呼ばれます。
健康診断で血中糖濃度を測定することがあると思いますが、その時の糖がこのブドウ糖です。
人間の血中の糖濃度は100mg/dLです。100mL中に0.1gのブドウ糖が存在しているということです。この濃度は食事の内容やホルモンなどによって調節されています。その調節がバランスを崩し、高血糖の状態になることを糖尿病といいます。糖尿病の自覚症状は初期にはほとんどなく、症状が顕著に表れる頃には重症化していることがよくありますので、注意が必要です。
下記はブドウ糖の構造です。
角にはC(炭素)があり、そのそれぞれにH(水素)やOH(水酸基)がくっついている状態です。
単糖類②果糖(フルクトース)
2つ目は果糖です。
フルクトースともいいます。
名前のとおり、果物に多く含まれていて冷やすことで甘味を強く感じるという特性があります。
そのため、果物は冷やして食べた方が美味しいという方は、理にかなっているということになります。
果糖はショ糖、いわゆる砂糖の成分を構成する単糖ですので私たちの身近な成分といえます。
下記に構造を載せます。
単糖類③ガラクトース
3つ目はガラクトースです。
これは単体としては存在しない単糖です。
ブドウ糖と結合して乳糖、牛乳に含まれる糖として存在しています。
下記がガラクトースの構造です。
まとめ
単糖類を3つ紹介しましたが、いかがでしょうか。
構造を見てもらうと分かる通り、かなり似た構造であることが分かります。
違いを見つける方が大変かもしれません。
しかし、その微妙な違いが今後紹介する糖質の性質や特性の違いへとつながっていきます。
日々、私たちはどのようなものを食べ、それがどのようにエネルギーや体の組織をつくっているのか関心を持つことで、より自分の体と向き合い、健康や美容の維持へと活用してもらいたいと思います。
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