こんにちは。
炭水化物シリーズも、いよいよ10回目を迎えました。
食事の時に、何か1つでも参考にしてもらえているでしょうか。
私は、主食を選ぶ際、今日はどんな炭水化物からエネルギーを摂取しようかな~なんて、ちょっと考えてしまいます笑
記念すべき第10回目は、パン派の皆さんにぜひ読んでいただきたい、小麦についての記事です。小麦の歴史や栄養素について載せていますので、パンを片手にゆっくりとご覧ください。
くんくん。
いい匂いだにゃ~
ゆずにゃんも、パンの匂いが大好きにゃん。
小麦の歴史を知ったら、もっと好きになりそうにゃん。
(猫は食べては食べてはだめですよ)
小麦を主食とする国や地域一覧
では早速、小麦を主食とする国や地域を一覧で見てみましょう。
- ヨーロッパ
- 北アフリカ
- 西南アジア
- アメリカ
- カナダ
- アルゼンチン
- チリ
- オーストラリアなど
小麦はそのままでは硬いため、周りの殻を取り除き、細かく砕いて小麦粉として利用されます。小麦を使った料理は、また次回紹介したいと思います。
また、日本でも小麦は生産されていますが、ほとんどを輸入に頼っている状況です。国産小麦、という表記を目にする機会は増えつつありますが、まだまだ浸透しているとはいえません。日本で1番小麦を生産しているのは北海道で、6割以上を占めています。また、海外では中国が生産量1位となっています。
小麦の歴史
小麦の始まりは10000年前と言われています。
米に比べると、古くから栽培されてきたようです。
先ほど述べたように、小麦粉として食べ始めたのは紀元前5000年頃と言われており、これ以降各地で様々な調理法や食べ方が生まれたと考えられます。
一方日本へは、4~5世紀頃に伝わったとされています。
米の栽培が3000年前に伝わったとされていますので、小麦の歴史はまだ浅いと考えられます。日本の気候は雨が多く、湿度が高いため小麦の栽培には適さず、なかなか浸透しなかったようです。小麦が日本に伝わってからしばらく経った江戸時代に入り、少しずつ栽培されるようになったようです。確かに、日本の歴史を振り返ってみると、本格的に小麦を使った料理は鎖国が始まり、ポルトガルから長崎に伝わったカステラや戦後に開発されたカップ麺など、比較的現代になってから広がったイメージが強いですね。
小麦の種類は3種類
小麦の種類は、大きく分けて3種類あります。
この種類の差は、小麦に含まれるたんぱく質量です。
薄力粉は、タンパク質含量が8.0~8.9%の小麦粉です。
軟質小麦から精製されます。小麦の種類の中でも、1番タンパク質量が少ない小麦です。
中力粉は、タンパク質含量が9.0~9.7%のものを指します。
中間質小麦から精製され、薄力粉と強力粉の中間のタンパク質を含んでいます。
強力粉は、タンパク質含量が9.8~12.4%の小麦粉です。
硬質小麦から精製され、代表的な小麦の種類として、デュラム・セモリナが挙げられます。これは、パスタに使われる種類の小麦でガラス質の成分を多く含みます。
小麦の栄養素を知ろう
では、3種類の小麦粉の可食部100g当たりの栄養素量を比べてみたいと思います。
文部科学省の日本食品標準成分表より、抜粋しています。
薄力粉 | 中力粉 | 強力粉 | |
エネルギー(㎉) | 367 | 367 | 365 |
タンパク質(g) | 8.3 | 9.0 | 11.8 |
脂質(g) | 1.5 | 1.6 | 1.5 |
炭水化物(g) | 75.8 | 75.1 | 71.7 |
エネルギー量に差はほとんどありません。
タンパク質量は、先ほどの薄力粉、中力粉、強力粉に分類するときの値です。
脂質も、ほぼ差は見られません。
炭水化物量は、タンパク質量の差に依存するものと考えられます。
よって、総合するとそこまで薄力粉だから、強力粉だから太りやすいなどといったことは考えられません。
まとめ
美味しいパンが食べたくなってきました。
世界で見ると、小麦は古くから作られてきた作物であるけれど、日本ではまだ浸透してからそんなに時間が経っていないことが分かりました。
今では、小麦無しでは私たちの食生活は成り立たないといっても過言ではないほど、身の回りには小麦を使った商品であふれています。
次回は、小麦の種類別に適した調理法の紹介や、パンのもちもち感の秘密を解説したいと思います。
薄力粉や中力粉、強力粉はタンパク質の量が違うだけなんだね。
タンパク質の量が違うと、どんな特性が出るんだろう。
次回の解説が楽しみだにゃ!
そろそろご飯の時間・・・
(猫はパンは食べちゃだめですよ)
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