こんにちは。
今回は、体内で300種類以上の酵素の働きを支えている、マグネシウムについて解説したいと思います。
皆さんは、豆腐を固める際に必要な「にがり」を知っていますか?
豆乳にこの「にがり」を加えることで、豆腐を作ることができます。「にがり」の成分は、塩化マグネシウムで、便秘の解消やサプリメントとして使われることがあります。
「にがり」はスーパーなどでも売っているにゃね。
無機質って本当に色々な種類があるにゃ!
ゆずにゃんの体も分解したら色々な種類の元素になるのかにゃ?
マグネシウム(Mg)とは
マグネシウムは、体内にリン酸塩や炭酸塩としておよそ60%が骨に存在しています。
また、筋肉や脳、神経や細胞の外液、内液といった幅広い場所にあり、様々な働きをしています。
マグネシウムの働き
食品から摂取されたマグネシウムは、主に小腸から吸収されます。
そして、過剰に摂取した分は腎臓で排泄される、という仕組みです。
血中のマグネシウム濃度を一定に保つため、濃度が低下している場合は腎臓からの再吸収が進んだり、骨から放出されたりすることで調節されています。
また、補酵素として酵素の働きを助けたり、栄養素の分解や合成、血圧の調整、筋の収縮にも関与しています。
マグネシウムの摂取基準量
日本人の摂取基準では、18~29歳の男性で340mg、30~49歳の男性で370mg、50~69歳の男性で350mg、18~29歳の女性で270mg、30~69歳の女性で290mgが推奨量とされています。
年齢により、細かく設定されていることが分かります。近年は不足気味の人が多いとも言われているため、このように設定されていると考えられます。
また、耐容上限量は食品以外(サプリメントなど)からの摂取量として、成人で男女ともに350mgとしています。
欠乏症と過剰症
マグネシウムの働きは、前述のように多岐にわたります。そのため、欠乏症にも多くの症状があります。慢性的に不足することで、不整脈、虚血性心疾患、動脈硬化のリスクが高まるとされています。また、吐き気や精神疾患、筋肉の痙攣を引き起こす原因になるとも言われています。
過剰症については、最初に触れたように腎臓で余分な分は排泄される仕組みになっているため、健康な人については見られません。ただし、腎機能が低下している人は、過剰に摂取した分が適切に排泄できないことがあるため、注意が必要です。
マグネシウムを多く含む食品
- 藻類
- 魚介類
- 穀類
- 野菜類
- 豆類
日本人の食生活では、比較的多く摂られている食品が多いですので、欠乏症となる可能性は低いと考えられます。
穀類については、精製をしてしまうと含有量が減ってしまうため、積極的に摂るためには未精製のもの(玄米など)を食べることをおススメします。
まとめ
にがりは健康に良さそうですが、適切な量を摂取しなければ下痢などを起こすことがありますので、ご注意ください。
腎臓では過剰に摂った分のマグネシウムを排泄してくれるなんて、ヒトの体の仕組みに感心しますね。
加工食品の利用が増えている方は、慢性的なマグネシウム不足に陥ると生活習慣病のリスクが上がるという研究もあるそうですので、たまには生鮮食品や家庭で調理した料理を食べるように心がけてみても良いかもしれませんね。
ゆずは、生肉と生魚でもいいにゃよ♪
生活習慣病は、肥満やダイエット、運動不足から起こるイメージがあるけれど、栄養素の不足が原因になる場合もあるにゃね。
バランスの良い食事ってなんだろう?という記事も今後更新する予定なので、ぜひ見て参考にしてくださいにゃ!
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