こんにちは。みゃぁさんです。
突然ですが、皆さんはお子さんの教育方針について自信を持っていますか?
私の住むエリアの親御さんは、謎の自信?を持ってお子さんを塾に命懸けで通わせていらっしゃいます。
学生時代、アルバイトではありますが6年の塾講師経験を持つ私の立場からすると
なんともトンチンカンな教育をされているお母様方が散見されます。。。
今回は、塾講師目線で感じる間違った珍行動について記事にしたいと思います。
周りの子が受験するから受験する…?
ある親御さんがおっしゃるには…
「近所のママ友や周りの子は受験するって言うから、うちの子も受験させようと思う…」
というお母さんがかなり多いイメージです。
さらに話を聞いていくと…
「地元の公立中学は、生徒数が多くて指導してもらえなさそうだから私立に通わせたい…」
という理由も見え隠れしたりしなかったり…笑
親の見栄からくるブランド・階級の意識が強い
このような親御さんは。。。
- 私立中学のブランド力が欲しい
- 普通の(公立の)中学よりも少しイイ学校に通わせたい。
- イイ学校に通わせていることをステータスにしたい。
という気持ちがあるのだと思います。
要は親のエゴと見栄という感じでしょうか。
このようなケースでは、子供の希望や感情は全く考慮されていないので、子供がペット的な扱いをされていることが多いのではないでしょうか。
お子さん自身が受験を望んでいないので、塾に行っても勉強に集中せず友達と遊ぶ時間になってしまうことが多いのが塾講師としての見解です。
学校サイドの事情を考慮できていない
傾向的な話をすると、少子化が進む日本社会において学校の定員割れはこの先も避けては通れない問題であり、学校経営の点では死活問題です。
学校としては、受験マーケットの中で少子化に対応するために間口を広げようとします。
つまり…
- 高等部しかなかった学校が中等部を新設する
- 男子校や女子校が共学校になる
- 合格者を増やすために合格最低点を下げる
等の改革?をすることで生徒数確保に努めます。
とは言え、間口を広げると中学受験に対するハードルが下がるので、中学受験で必要とされる全体の学力レベルも下がります。
(もちろん、最上位層の学校には影響ありませんが…)
全体のレベルが下がるので、昔のようなブランド力は無くなってきているように感じます。
学校サイドとしてはブランド力の維持や向上よりも生徒数確保を優先し、その策略に嵌って、自己満足のために子供を受験させる親御さんが多いなと思います。
そこを利用して授業料で儲ける私立学校・塾があるのも事実ではありますが(笑)
子供の個性や能力なんて関係ない
もうお気づきの方もいるかと思いますが、親御さんの見栄のために受験プランが設計されているので、子供のモチベーションが伴っていないご家庭が非常に多いのも事実。
当時、指導してて感じていましたが、自ら受験を希望した子供と親に受験させられた子供とでは、学力の伸びも吸収力も雲泥の差でした。
たとえ、後者の生徒が受験に合格したとしても、進学先の授業レベルについて行けないといった事態が起こるのも日常茶飯事です。
その頃は、思春期ということもあって病んでしまう生徒や自信を失ってしまう生徒、グレてしまう生徒も過去に何人も見てきました。
親御さんに伝えたいこと
あなたの見栄や都合で子供の人生を決めるのは、オススメはしません。
子供のモチベーションが伴っていないと半数以上のケースでは、あなたが思ったような進学は望めませんし、費用対効果も悪いです。
高い授業料を払ったのに受験に失敗して公立中学へ進学…なんてことも。
少子化で公立中学でも年々生徒数は減少していますので、指導はキチンとしてくれますし、私立だからしっかりしているという保証もありません。
むしろ私立は営利団体なので、進学が望めない生徒は切り捨てる場合もあります。
今一度、お子さんの進路や人生について良く考えてみてはいかがでしょうか。
親の珍行動に振り回されて人生を棒に振る子供達を減らしましょう。
そうしないと、塾や学校が儲かるだけなので…(笑)
愛情の注ぎ方、育て方間違っていませんか…?
次にお子さんを通塾させる上で私が出会った?親御さんの珍行動を紹介します。
ある意味、面白いなぁと思ったりもしたので何かの参考になればいいなと思います。
違法駐車してまで通塾させる…?
近所の大通りに面した進学塾で22時くらいによく見る光景です。写真は大人の都合で掲載できませんが…
路肩に何台も車が並んでおり、恐らく子供のお迎えだと思います。
でもこの道路、駐停車禁止区域なんですよね〜…ってところ結構あります。
塾が用意した誘導員、警察、親で永遠にイタチごっこ(笑)
何というか…いい教育?を受けさせるために悪いことをしてる感がすごいと言うか…
こう言っちゃ悪いんですが、そういう親御さんは教育に限らずリテラシーが低い傾向にある印象です。
リテラシーの低さ故に子供にはいい教育を受けさせたいというのは理解はできますが、かなり無理してるように見えてしまいます。
高い授業料を払って吉野家で晩御飯を食べる…?
帰宅時に駅近の吉野家の前を通るんですが、19時頃に1人で牛丼食べてる小学生をよく見かけます。
多分、この後授業があるのでしょうね。夕食を召し上がってるんだと思います。よく言えば自立してるんでしょうが、親としてはお金のかけ方間違ってると思います。
高い授業料を払って塾に通わせながら安いファーストフードを食べさせる。
ファーストフードが悪いとは決して言いませんが、過度な教育にお金をかける前に食事にお金をかける方が先じゃないのかといつも思ってしまいます。
毎日手料理とは言わないまでも、健康管理の意味合いも含めてある程度は食事を用意してあげるのが本来の親としての務めではないでしょうか。
私は、そう思います。。。
中学受験は個人的には、不要だと思う
元塾講師の立場から、意見を述べさせて頂きます。
結論としては、中学受験がメリットが少ないので必要ないと考えます。
その理由を列挙していきます。
子供の思い出が失われる
中学受験する子は4年生くらいから受験勉強が始まります。
小学校6年のうち、半分を受験で埋め尽くされるので、人生一度しかない小学校の思い出を半分犠牲にすることが正義とは思えません。
多感な時期だからこそ友達と遊んだりすることが大切な気がします。
小学6年生なんて、子供によっては思春期だったりします。
受験に失敗した際のメンタルケアも難しい年頃でしょう。
リスクが大きいように感じます。
他にも、私の同級生で数人いた例として
小学生の頃、遊びやゲームを一切禁止されていた方は、超進学校に進学し大学受験終了まで勉強一筋の生活を送っていたそうです。
そして晴れて大学生になると、自由な時間が増えたことで触れなかったゲームに手を出すと、今まで禁止にされていた反動で抜け出せなくなり大学に来なくなりました。
結局留年していましたが、結局行方知れず…
本人のやる気がないと成果になりにくい
当たり前の話ですが、興味や目標、夢があったりしないと勉強に限らず上達はしにくいですよね。
子供本人が「医者になりたい」や「弁護士になりたい」みたいな夢があれば、そのために全力になれるので成績も上がりやすいです。
しかし、先ほどの説明の通りほとんどの子供達は親の見栄のために通塾させられているというのが現状です。
本人のモチベーションが伴っていない以上、成績は上がりにくいのは当然のことです。
基礎学力の高い生徒であれば、モチベーションが低くても進学先で躓くことは少ないですが、そうでない場合は落ちこぼれてしまうことも充分にあり得ます。
中学受験に行くことが目標ではなく、豊かな人生を送ることが目標なのであれば、無理に中学受験をする必要はないのではないでしょうか。
精神的に弱くなりがち
まぁ…良くも悪くも守られて育てられていますのでストレス耐性は傾向的に低いかと思います。
特に「失敗した後の行動・能力」が下がる子が多いような印象です。
育ちは良くなるメリットはある一方、社会に出た際のビジネス的なクレバーさに欠ける側面も感じます。
いい大学には入れるが、いい会社に入って成功する保証はない
ここまでの話を総合して、基礎学力が高くて向上心もある子供なら中学受験を考えるのはアリかなと思います。
ただし、世の中の小学生が半数以上そのような心理で生きているとは思えません。
仮に受験に不向きな子供を中学受験で合格させることができて有名大学に入学できたとしても、同期には公立高校出身の子も一定数います。
(このあたりは傾向と確率論みたいな話でもあるとは思いますが…)
公立高校出身でも入れる大学が最終学歴になるのであれば、特別感は一気に薄れます。
カネをかけた方が成果は上げやすいが上がる保証はなく、カネをかけなくても成果が出る場合もある。
ちょっとぬるいスマホゲームの課金みたいな相場感ですね(笑)
教育費として数百万の投資をしても成果が微妙すぎる気がします。
コストをかけて入れたいい大学も、卒業できる保証は100%ではありません。
卒業してもいい会社に入れるかどうかは就活次第。
いい大学出身なら就活では書類選考は通過しやすいですが、面接では勉強しかしてこなかった人生が裏目に出て人間性で落とされることもしばしば…
それでもなんとか、いい会社に入れたとしても出世できるかは周囲の協力や人間性、運等にも影響されるため、もはや本人だけの能力では制御できない状況になってしまっています。
ここまで考え出すと受験もある種、ギャンブルですね。。。
まとめ
今回の記事をまとめます。
- 中学受験のほとんどが親の見栄になっている
- 親の見栄なので、子供のモチベーションが伴っていない
- 結果的に、受験に失敗する方が多い
- 教育ママの面白珍行動が多々散見される
- (駐車禁止区域に車を止めてお迎え)
- (教育費には大枚を叩くが、ファーストフードを食べさせながら通塾)
- 投資に似合わず、子供の人生を台無しにするリスクがある
- 中学受験は本人のやる気がないとさせるべきではない
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