こんにちは。
前回に引き続き、食肉について解説をしていきたいと思います。
外食をする機会が減った方も多く、家で焼肉!という家庭も増えたのではないでしょうか。
家で過ごす時間が増えると、どうしても運動量が減り、体重や体脂肪が気になる方も多いと思います。そんな方にも、ぜひ良質なタンパク質を摂取することで、健康を維持するだけでなく、免疫力も高めることにもつながります。今回はどの食肉の部位がどんな料理に向いているかを載せていますので、日々の献立の参考にしてもらえればと思います。
お肉にも、部位によって硬いところや柔らかいところがあるにゃ。
ゆずにゃんも脚の筋肉は硬いけれど、ほっぺのお肉は柔らかいにゃ~
食べたい献立やメニューに合わせて、適切な部位を選ぶと良いにゃね!
食肉の部位と特徴
食肉は、動物の種類や部位によりますが、基本的にアミノ酸を豊富に含み、タンパク質量は約20%と良質なタンパク源となります。
特に、ビタミンAやビタミンBが多く、赤身の肉には鉄が多く含まれています。鉄は、日本人が不足しがちな栄養素であり、吸収されにくい栄養素でもあります。ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が上がり、野菜に含まれる鉄よりも肉に含まれる鉄の方が吸収率が良いことが分かっています。
脂質の多さや太りやすいというイメージが根強く、ダイエット中は避けがちな食品ですが、ダイエットをしている人の多くは、この鉄が不足している人が多いのも事実です。最近は、手軽に鉄を摂取できる商品も多数発売されていますのでそういった食品を活用することも1つの手段です。特に、鉄を添加した牛乳にはこちらも不足しがちなカルシウムが多く含まれていて、鉄と同時に摂れることはメリットの1つであると思います。
食肉の特徴(牛肉)
さっそく、牛肉の特徴から見ていきたいと思います。
よく目にする高級な和牛には、組織の間に脂肪が細かく混じっていて、霜が降りたような状態になっている肉があります。これは見た通り、霜降り肉と言います。白く見える部分は脂肪であるため、脂肪含有量が多く、もちろんカロリーも高くなります。加熱をすることでとろけるような食感、とよく言われますが、あれは牛肉の脂肪の融解温度が人の体温と同じくらいであるため、口に入れるととろけるような味わいになるのです。この味わいを好む人もいれば、脂であるので重く感じる人もいます。最近は、脂肪の少ない赤身肉の需要も多く、霜降り肉に比べてダイエットを意識する人に好まれています。
また、牛も生き物であるため、歳を取ります。特に、乳牛は牛乳が生産できなくなった後、食肉となることがあります。このような老齢の牛の肉は、かたくなります。また、老齢の牛に限らずすねの部分は、かたいものが多いです。
下に、牛肉の部位を示した図を載せます。
ロースやヒレなどの柔らかい部位は、ローストやステーキ、すき焼きに適しています。
一方、すねなどのかたい部位は、煮込み料理に適しています。ばらは脂肪分も多いため、ひき肉料理に使われることも多いです。
食肉の特徴(豚肉)
次は、豚肉の特徴です。
ばら肉は、脂質の多い部分です。
特に、ビタミンB類が豊富に含まれている食肉で、夏バテ予防には豚肉がおススメです。簡単に説明をすると、ビタミンBの働きの1つとして、摂取した炭水化物、特にエネルギー源となる糖質をスムーズにエネルギー源に変換する役割があります。そのため、ビタミンBを積極的に摂取することで、糖質がエネルギーになりやすくなり、暑さに負けない体づくりを助けてくれるということです。
一方、豚は牛に比べて、寄生虫がいるリスクがあります。豚肉は、絶対に中まで加熱をして食べるようにしてください。
下に、豚肉の部位の図を載せます。適する調理法は、牛と同じです。
食肉の特徴(鶏肉)
最後は、鶏肉です。日本では鶏が主流です。
卵を産まないオスは、若鶏としてよく売られています。
肉質は、体が小さく軽い分、牛や豚に比べて柔らかく、ビタミンAを多く含んでいます。脂肪は肉にはほぼ含まれておらず、皮下に存在しているため、皮を取ることでかなりのカロリーオフになります。
一方、個体が小さいため、品質の低下が早く、消費期限は豚や牛に比べると短いですので購入後は早めに調理をすることをおススメします。また、新鮮なささみは刺身として食べられることもありますが、サルモネラ菌などの食中毒リスクは存在することを頭に入れておいてほしいと思います。
その他の部位については、下の図をご覧ください。
まとめ
食肉は、牛肉は脂質量多く、鉄も多いですね。
豚肉は、ビタミンBが多く、寄生虫のリスクがあるため、加熱調理が必要です。鶏肉は、肉質が柔らかく、ビタミンAが多いです。
これらの特徴を見ると、同じ食肉でも、含まれる栄養素や肉質が大きく違うのが分かりますね。
鉄は、牛肉や魚介類から摂取することが効率が良いので、貧血が気になる方は、摂り入れてみてくださいね。
ですが、やはり摂りすぎはカロリー摂取量オーバーにつながりますので、食べる頻度や量には、ご注意ください。
たまには焼肉やバーベキューで盛り上がるのもいいですけどね♪
世界でも早く平穏な日常が訪れて、楽しい食事ができるようになることを願っています。
ゆずにゃん、ささみ好きー!
さっぱりとしていて食べやすいのは、脂質がほとんどないからにゃね。
次回は、お肉はすぐに食べるよりも熟成させた方が美味しい理由について迫るにゃ!お楽しみに~
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