上手なビタミンの摂り方を知ろう~ビタミンA~

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肌が乾燥する季節ですね。手荒れやあかぎれなど、困っている方もいるのではないでしょうか?
今回は”ビタミンA”について、解説をしていきたいと思います。

ビタミンAといえば・・・

皆さんは”ビタミンA“と聞いて、どんなことをイメージしますか?
一番浮かびやすいのは、でしょうか。

ビタミンAは、脂溶性ビタミンの1つです。
脂溶性とは、摂取すると肝臓などに蓄積される性質のことです。
ビタミンにはもう1つ水溶性のものあり、こちらは体内で必要な分以外は排泄される性質です。
つまり、必要以上に摂取してしまうと”過剰症”になってしまう恐れがありますので、
その点には注意が必要です。

働きと多く含む食品の紹介

では、ビタミンAの働きとはどんなものがあるのでしょうか。
大きく、2つの働きがあります。

1つ目は、”皮膚や粘膜の健康維持を助ける”働きです。
私たちの皮膚や粘膜には、たんぱく質が多く含まれていますが
その維持に役立っている栄養素の1つです。
粘膜も体の表面の1つですので、皮膚と同じようにとらえてもらえればと思います。

2つ目は、”暗い場所での視力の維持を助ける”働きです。
暗い部屋にしばらく居ると、目が慣れてきて家具の配置や壁の位置が把握できるようになってきたことはありませんか?
これを”暗順応”といい、体の機能の1つです。
この時、必要になる栄養素がビタミンAなのです。

2つの働きを見てみると、健康維持にとても大切な栄養素であると感じる方も多いと思います。
それでは、ビタミンAを多く食品を紹介したいと思います。

まずは、レバーです。先ほど述べたように、脂溶性ビタミンは肝臓などに保管されますので、動物の肝臓、いわゆるレバーには、豊富なビタミンAが含まれています。
臭いがあるので、身近な食品ではないかもしれませんが、含有量はかなり多いです。

次は、皆さんもイメージしやすい鰻です。
近年、日本の鰻は漁獲量が減り、将来的には高級魚となって庶民には手の届かない食材になるといわれています。

そして、バター、チーズ、マーガリンといった加工食品にも含まれています。
これらは1度に摂取できる量としては少量ですが、普段の食事に取り入れやすい食品であると思います。

また、卵や緑黄色野菜にも多く含まれています。
緑黄色野菜については、別の記事をご覧ください。

1日に必要な量は650~700μgRE

19歳~69歳までの女性の推奨量は、食事摂取基準によると650~700μgREです。
見慣れない単位ですが、レチノール当量といい、ビタミンAとして体内で働く栄養素(カロテンやクリプトキサンチンなど)を計算して割り出したものです。
ビタミンAとして食品に含まれているだけでなく、体内で活性化することでビタミンAとして働く栄養素も合計した値ということになります。

ビタミンAとして働く栄養素を多く含む食品は前述のとおりたくさんの種類があり、
意識して摂取しなくても日常生活の中では不足しにくいと考えられます。

むしろ、サプリメントなどの補助食品を摂りすぎることで、”過剰症”のリスクがあります。
”耐容上限量”が設定されており、19歳~69歳までの女性では2700μgREです。
特に、妊娠中の女性がビタミンAの過剰摂取をすると胎児に影響があるといわれています。
過剰摂取をしたから必ず体に悪影響を及ぼすとは限りませんが、リスクを知っておくことは大切です。

健康維持のために、様々な食品を適量、楽しく食事を摂ってくださいね。

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