炭水化物④～流行りのヨーグルトで免疫力アップを目指す～

まぁさん

妊娠中の体重管理に役立ったり、お腹の調子を整える成分を含む食品を積極的に摂りたいなぁ。

ゆずにゃん

にゃーん！
最近は免疫力を高める効果が期待できる、ヨーグルトが流行っているみたい！
美味しそうな香りがするなぁ・・・
食べたいなぁ・・・

まぁさん

猫さんは牛乳はだめですよ！
あっ！！！
ヨーグルト、確かに流行っているね。乳酸菌を摂ることで私たちの体にはいいことがたくさんあることが分かっています。お腹の調子を整える、という表示がある商品も多く、今の私にピッタリ！
今回はヨーグルトに含まれる乳酸菌のご飯となるオリゴ糖を中心に解説をしたいと思います。
妊娠中の方だけでなく、体重管理や健康管理に興味のある方もぜひご覧ください。

食物繊維～ファイバー～
オリゴ糖は善玉菌のご飯！
オリゴ糖の種類①
オリゴ糖の種類②
まとめ

食物繊維～ファイバー～

炭水化物には大きく分けて２種類あると以前の記事でお伝えしました。
前回までは糖質、ヒトの体内にある消化酵素により分解され、エネルギー源となるものを取り上げました。

今回は食物繊維、ヒトが持つ消化酵素では分解できず、エネルギー源となりにくい炭水化物を解説したいと思います。食物繊維の中でも、少糖類と多糖類の２種類があります。名前のとおり、結合している糖の数で分類します。特に、多糖類の方を食物繊維と呼ぶことが多いですが、少糖類の方も多糖類と似たような働きやヒトにとって有用な働きを持つものがあります。

１９５０年代、日本人の食生活において食物繊維は十分に足りていると言われていました。しかし、現代の食生活は大きく多様化しており、不足しがちな成分とされています。厚生労働省によると、成人男性は１日に２０ｇ以上、女性は１８ｇ以上の摂取が必要であるということですが、近年は１４ｇ程度しか摂取することができていないそうです。

２０ｇは、ゴボウ１本で１０ｇ、リンゴ１玉で４～５ｇの食物繊維が含まれていますので
ゴボウなら２本、リンゴであれば５玉ほど食べる必要があります。１つの食品だけではなかなか必要量を満たすことが難しいと分かります。よく、レタス〇個分といった表示のある食品を見かけますが、このようにＰＲポイントになるほど普段の食生活で気軽に摂取できることが魅力的である成分であるということです。

また、アメリカでは１日に２４ｇ以上の食物繊維を摂取する人は、心筋梗塞などのリスクが低下するというデータも出ていますので、普段から意識して摂りたい成分であると言えます。

オリゴ糖は善玉菌のご飯！

単糖が３～１０個結合した少糖類をオリゴ糖と言います。
個数に幅があるのは、オリゴ糖の中でも多くの種類があるからです。
このオリゴ糖の種類の一部は、ヒトの消化酵素で分解されずに大腸まで届くことがあります。
ヒトの大腸は１０００種類、１００兆個の細菌がいます。
私たちの腸内環境は、これらの細菌がバランスよく生存していることで成り立っています。
よく善玉菌と悪玉菌という表現をされますが、どちらも必要な菌です。
善玉菌の方は、主にヨーグルトなどに含まれる乳酸菌、腸球菌、
悪玉菌の方は、大腸菌やブドウ球菌といった種類があります。

善玉菌の方が活性化しているとお腹の調子がよく、悪玉菌が活性化しているとお腹の調子が悪くなると言われています。大腸まで届いたオリゴ糖は、善玉菌、特に乳酸菌のエサになると言われています。また、善玉菌の中にはビタミンＢ群を生成してくれる働きを持つ種類もいて、その活性化にも役立っています。ビフィズス菌を摂取することはもちろん、その菌にご飯をあげてどんどん活性化できるようにしましょう！